|
|

ついにやってきました、2003年11月16日。記念すべき杏ちゃん舞台第二弾「ハムレット」初日です。今回は台詞のあるお芝居なので、初舞台のような気分だと、雑誌で語っていた杏ちゃん。実際の自分の年齢よりも年上の女性を演じることへのとまどいも語っていました。今日まで本当に一生懸命練習してきて、杏ちゃんは一体どんな答えを見つけたのでしょうか。私はただの観客として見に行くだけですが、何か自分の子供がピアノの発表会に出るときの親のような気分です。期待と不安で緊張してきました。って私が緊張してもしょうがないのですが(笑)。J.Boyさんとりゅうさんと事前に待ち合わせしていました。いざ、Bunkamuraへ!
Bunkamuraには入り口に花屋があり、そこで購入すると楽屋に持っていってくれます。持参した手紙も添えてくれるので、手紙を渡したい人は利用するといいと思います。私も持参した手紙を添えて、花束を贈ってくれるよう手配をしました。会場に入ると、いろいろとグッズを売っていました。パンフレットが1800円。ポスターが2種類で、それぞれ800円、まとめて買うと1500円です。ポスターは大サイズ1000円というのがあったのですが、初日の今日はまだ売り出していませんでした。あと文字だけでデザインされたTシャツが色違いで4種類、それぞれにS、M、L、XLサイズがあります。すいません、値段は忘れました。あと杏ちゃんを始めとする、出演者の写真集やDVDが発売されていました。杏ちゃんの写真集、DVDは全種類置いてありました。「奇跡の人」のときはこういうのはなかったですけどね。今回は若い人が来ることを予想しているのでしょうか。
さて、客席に行くと、そこには金網が張り巡らされた舞台が。客席は舞台を間にニ分割されていました。舞台は高さが、1.5mくらいでしょうか、石のように塗られた真っ平らな舞台で、壇上には何もありません。金網が張り巡らされて何もない舞台は、これから金網デスマッチでも始まるのではないかというような光景でした。会場にはsatoshiさんも来れられていて、四人並んでの席でした。席はS席で、FFCでとったこともあり、E-5、一番前でした。ちょうど舞台の高さが頭の高さくらいでしょうか。舞台とは距離1.5mくらいです。時間になり、会場が静まって、いよいよ第一幕が始まりました。
客席から、見張り役の兵士が大声を出して現れます。そして金網の舞台へ駆け込みます。他の兵士、ホレーシオも壇上へ。とにかくたくさんの台詞をしゃべります。このお芝居、とにかく台詞が多いです。しゃべってしゃべってしゃべりまくります。そしてこの金網。基本的には金網の中で芝居をしているのですが、ときどき金網の外にも出てきます。また、上述のように客席から俳優が登場する場面も多々ありました。ハムレット役の藤原くん、レアティーズ役の井上くんが徐々に登場してきます。このレポートでは、杏ちゃんにロックオンなので、他の俳優さんやストーリー詳細は省きます(笑)。さて、杏ちゃんの出番は…。
杏ちゃん演じるオフィーリアはレアティーズの妹です。レアティーズがフランスに旅立つシーン。来ました、我らが杏ちゃんです!!杏ちゃんの衣装は、少しカーキ色の入った白いワンピース。胸の辺りからスカートになっている長い衣装でした。髪の毛はつけ毛をしていて、腰の辺りまで少しカールの入った感じでした。色は杏ちゃんの地毛の色だと思いますが、若干茶色の入った黒でした。全体的にふわっとした、かわいらしい感じです。さて、登場シーンは兄レアティーズとのシーン。この二人、とても仲が良いという設定のようで、とにかく二人は恋人のようにじゃれあっています。杏ちゃんも自分でパンフレットに書いていましたが、よく見かける強調した少女漫画のようなノリで、お花畑で、「私をつかまえて〜」「ははは、待て〜」っていうような感じでした。とにかくラブラブな二人で正直、妬けました(笑)。ちなみにこのシーンは、積極的にアプローチしてくるハムレットに対して、毅然とした態度をとるよう、兄と父から忠告されるシーン。父ポローニアスは、ハムレットとの面会を禁じます。
次に登場したのは、部屋に突然現れたハムレットから怯えて逃げてくるシーン。杏ちゃんが客席から現れ、壇上の金網に入ります。ハムレットが怖かったと、ガクガクブルブルのオフィーリア杏ちゃん。父親ポローニアスに抱きしめられて、王様のもとにいくことになります。このころハムレットの奇行が問題になっていますが、ポローニアスは自分が強引に面会を禁止ししたために、ハムレットが恋焦がれて狂ってしまったのだと推測します。そこで、王様に、ハムレットとオフィーリアを会わせて、彼の反応を見ることになります。で、杏ちゃんのシーンです。金網の外でお祈りをしていると、そこに藤原くんハムレットが現れます。どうしちゃったの?と心配するオフィーリア杏ちゃん。それに対して大声で激しく罵倒するハムレット。ついには杏ちゃんは床に叩きつけられます。ドタッ!バタッ!と結構大きな音がして、ぶん投げられている杏ちゃん。衣装は他の人と比べて薄着なので、とても痛そうです…。そしてもうオフィーリアはうずくまって泣くしかありません。ハムレットは散々杏ちゃんを痛めつけて去っていきます…。杏ちゃんはオフィーリアは声をあげて泣きますが、私としてはこのシーンが一番よかったです!!これから狂気に犯されていくことになるオフィーリアの、その前兆を大いに感じさせてくれる素晴らしい演技でした。オフィーリアの驚きと戸惑い、そして苦悩が存分に感じられる場面だったと思います。その後、オフィーリア杏ちゃんは父に抱えられて舞台を去ります。
これで第一幕の杏ちゃんの出番は終わりでした。休憩の間、金網が外され、上のほうにひっぱりあげられ、隠されました。こうして舞台は本当に何もない、すっからかんの状態になりました。第二幕が始まり、ハムレットは、オフィーリアの父ポローニアスを誤って殺してしまいます。恋人が突然自分をののしり、そしてその恋人が自分の父を殺したことで、オフィーリアは正気を失います。王と王妃の前に、杏ちゃんオフィーリアが現れました。衣装は変えられ、第一幕で着ていたものと似ていますが、ぼろぼろになっています。目はうつろで、足元もおぼつきません。そして自らをののしるかのうよな言葉を発しています。ここで、おお!!と思ったのが、杏ちゃんの歌です。そうです、杏ちゃんが歌を歌ったんです!!杏ちゃんの歌はちゃんと聞いたことがありませんでしたが、これがとてもうまいんです!!いやはや、これは驚きです。一部で杏ちゃんの歌に関して良からぬ噂(笑)も耳にしていたのですが、マジでうまいです!!透き通るような歌声で、理性がなくなったオフィーリアの、魂だけが歌となって表現されているようでした。ちなみにここでもどったんばったんと転んでいたのが、痛々しかったです。
次の杏ちゃんの登場は、レアティーズが王に詰め寄っているシーン。父ポローニアスが死んだことを知ったレアティーズは、それが王のせいだという噂を聞き、王に詰め寄っています。そこに杏ちゃんオフィーリアがやってきます。手には何本かの花を持っていて、それをレアティーズ、王、王妃に渡していきます。変わり果てた妹の姿にレアティーズは声も出ません。正気を失っているオフィーリア杏ちゃんは、やはり虚空を見つめるような目つきでレアティーズの話も耳に入っていない様子でした。
その後オフィーリアは死んだとの情報が城に入り、杏ちゃん最後の登場は葬式のシーンです。舞台の中心に空けられた穴にいる杏ちゃん。葬式の場にいあわせたハムレットがオフィーリアの亡骸を抱きかかえ、悲しむシーンです。杏ちゃんは亡骸なので、ぐったり状態。ハムレット藤原くんが変わり果てたオフィーリアに大声で語りかけているのですが、そのときすんごいつばがかかっているのがちと気になりました…。杏ちゃん顔べたべたでしょう(笑)。
舞台「ハムレット」における杏ちゃんの登場シーンは以上です。舞台が終わり、カーテンコールが始まりました。脇役の俳優さんから順々に舞台に出てきます。舞台は前後両方が客席なので、俳優さんたちは両面にそれぞれ挨拶をしていきます。そして最後の方に、出てきました、杏ちゃんです!!晴れやかな表情で、私には、やっと初日を迎え、そして演じきった安堵感のようなものがうかがえました。最後にハムレットの藤原くんも出てきて、みんなで挨拶。挨拶を終えて壇上から俳優が去りますが、当然拍手は終わりません。杏ちゃんを始めとする俳優の皆さんが出てきて、ふたたび挨拶がありました。また俳優たちが去りましたが、拍手はさらに増す一方。私も立ち上がり、観客も皆さん立ち上がって、スタンディングオベーションです。また杏ちゃんたちが出てきました。今度は杏ちゃんたち若手四人はとても仲良さそうに笑い合っていました。小栗くんは藤原くんを抱えあげたり、杏ちゃんは井上くんと抱き合ったりして、初日の成功を喜び合っていました。
こうして杏ちゃん舞台第二弾「ハムレット」初日は大盛況のうちに幕を閉じました。協賛のハーゲンダッツが出口でアイスを配っていたので、もらいました。ちなみに、他の俳優さんたちも少し触れておくと、フォーティンブラス小栗くんは思ったより背が高かったです。「Stand Up!!」で見ていたよりも数段かっこよく見えました。出番が少ないながらも存在感はかなりありました。レアティーズ井上くんは、ある意味ハムレットより王子様(笑)。顔立ちもあってか、とても品があるように見えました。でもハムレットとのフェンシングでの決闘シーンは迫力がありました。そしてハムレット藤原くん。いやはや、彼はマジすごいです!!ハムレットという役柄もあるんでしょうが、その演技はまさに鬼気迫るすさまじい迫力で、そのオーラはものすごかったです。
ちょっと厳しいことを書いてしまいますが、杏ちゃんはもうちょっといけたんじゃないか?と思いました。今回は台詞の多いお芝居で、しかも舞台初日ですから、相当緊張があったことと思います。私には、きちんと芝居をしよう、と心がけるあまりに、若干小さくなってしまっているのではないかなぁと感じました。もっとがんがんとオフィーリアの心に燃える炎をたいて、失敗を恐れずに、熱く激しく演じてほしいと思います。今日はまだ初日ですし、これから1ヶ月ほど公演があります。きっと杏ちゃんは日々進化していくと思います。そしてきっと杏ちゃんは杏ちゃんのオフィーリアを自分の芝居へと昇華させてくれると信じています。おかげさまで、他の日のチケットもとれたので、これからの杏ちゃんの進化を客席から見守らせていただきたいと思います。がんばれ、杏ちゃん!!
|
|
|
 |